クラス実施日 クラス内容 検索ワード 結果テキスト 招式名 繰り返しカウント 太極棍 太極剣 導引法 八五式套路 技術 手法 手型 歩法 歩型 勢勁 経穴 散手対打 拳脚 理法 経絡 一時使用 資料 概念 クラス分類 推手 サイト掲載ページ 内丹術 参考動画
2020-11-01 後半 披挂跌|姑关隔扇|白猴抓果 夜叉通天 白猴抓果 0 2024.7.7 披挂跌 武道クラス
2019-04-04 20190404||2020年5月28日 夜間クラス動画教学(2019年4月4日クラス)|58式 金鶏独立から 76式単鞭までの套路||00:06|勢いができたら、その勢いが形に表れる、いわゆる発勁を極めます。|金鶏独立の場合は、上げていく手と足には上方への裏勢の勢いがあります。立ち上る強力な上昇気流のようなものです。その勢いに膝は引き上げられ、上方の手がまるでその膝と繋がっていて、引き上げているような感覚になります。| その結果、足の爪先は慣性により地面の方向に留め置かれるような感覚になり、暢やかに爪先が地面に向かって伸び、まるで膝と爪先の間の長さが伸びていくような感覚になります。膝は膝尖に尖勁が生まれます。||00:07:40|足だけを上げるという感覚ではなく、手足が一体になって相乗効果を生み出している感覚で上げていきます。足だけで上げてみるのと、手足を一緒に唖がてむるのとを蔵場手見て下さい。明確に分かるはずです。勢いは同じですが、その勢いが身体に作用するとこのような仕組みになる、即ち、人間の体はこのようなシステムになっているのです。||そして手の形は、復習ですが、下側の手は「採」採掌 上側の掌は「提」による挑掌となります。||右の金鶏独立は、掌が左方を向き、掌底が上へと向いて親指が自分の鼻先に向かってくるようにします。左掌心を下に向けて空気を抑えるように左腰に落とします。||上下の勢いが離れすぎるところで、破綻を防衛する均衡反射が生まれ、それが下側の手は掌全体に勢いを広げて、まるで板を押さえているような採掌になり、上側の掌は掌底で何かを持ち上げているような「提」になり、その勢いが、腕の左転の勢いを生み挑掌となります。(この挑掌は人間の体の仕組みで、体から手が離れていくと、上に持ち上げる勁が弱くなるので、内回りにして勁を高めます)|00:09:45|特に金鶏独立の挑掌は、やや螺旋掌を含み穏やかな少しの内旋を感じます。(暗勁の場合は現れません)|二人で、相手に右掌を下に向けてもらって、膝を曲げて腕を斜めに掲げてもらいます。|その掌を狙って、金鶏独立の挑掌を打つ練習をすると、その勢いがよく分かります。|この挑掌は手首が折れず、螺旋掌にて掌底が翻っていくような感覚になります。|金鶏独立の挑掌は、八卦掌という掌の変化がある特別な挑掌です。挑掌ですが、特に「拈華掌」と呼びます。花をがくの所から摘むような手の動きになります。|丁度人体の顎の経穴、大迎穴に掌底が当たる形になっていることを確認します。ぴったるとはまります。本当に不思議ですが、人体にはこのようなところが多くあります。大迎穴には大きな動脈が波打っていますから、凄く痛くて、打たれると一挙に血圧が低下するような状態になることもある場所です。太極拳では死穴とされています。|下あごの角(エラ)から骨の縁に沿って指を前に進めていって指二本分くらいの場所で、すこし骨がくぼんでいる部分に、そっと指をあててみてください。動脈がドクンドクンと拍動していることがわかります。|ここに、衝撃を与えると、迷走神経反射と言うものが起こります。迷走神経反射とは外界からの危険な刺激に対して自律神経である迷走神経がいろいろな臓器に防御反応を起こさせるものです。太極拳では、ここに金鶏独立で発勁を行うと、大概の者が気を失ってしまっていたので、死穴としていました。|| 00:10:22 示範 金鶏独立 挑掌による発勁|00:12:55 挑掌は螺旋掌を含むため、上方に向けて花が開いていくような感覚があります。|00:13:35 金鶏独立の勢いによる擒拿「白羊弄縄」にて、伸び上がる勢いを実験します。|白羊弄縄は、螺旋掌を生む勢いを伸ばしていきますから、内回りの螺旋勢が生まれています。これを確認します。この内側の羅先生が退官の両側から内に内旋しあい、お互いに均衡し、両腕に挟まれた間の丸太の勢いが極まっていくのです。|その螺旋勢が掌と共に膝を引き上げ、掌や膝に鋭い発勁を生みます。単なる尖勁ではなく、ここに鑚勁(ドリルの先に生まれるような勁)が生まれます。||00:15:40 爪先まで勢いが通じていないと、踝辺りで勢いが滞ります。そうすると膝も上がりません。勢いは、掌の指先から、足の指先までノイズがなく一直線に流れており、慣性で留まる足の指先と、伸び上がる手の掌の指先とそれにつられた膝の間には、張力が生まれます。|| 足先を無理に下に無理に向かわせようとするのは、全く間違いです。勢いにつられて伸びていく感覚です。||00:21 金鶏独立の挑掌の発勁を十分こなすと、全体の勢いが分かりますから、二人で行う練習はとても大切です。|また、挑掌の形は、二人組で相手の顎に開いていく掌を当てさせてもらうと大変よく分かります。(掌は丸めるのではなく、指先に勢いが散じていく感覚で行います)ぴったりと貼り付くような圧力を感じるはずです。この圧力があるときの内勢を覚えておいて、一人で行う套路でその時の内勢が再現する状態を追い求めればいいというわかです。||00:24:40|白羊弄縄を行うと、螺旋を描いて伸び上がる勢いがよく分かります。||00:26:30 金鶏独立の拈華掌の示範||00:29:40 拈華掌は挑掌ですから、掌の中心にボールを当て、掌底でもちあげていく感覚が必要です。|そこで、二人組で相手に拳を作ってもらい、それを挑掌で持ち上げていく感覚を実験します。掌が上がっていくときの、掌にある感覚を維持する内勢を確認します。||00:35 (復習)倒攆猴は、板勢が形を作ります。板勢は身体の左右を貫く板の勢いです。その勢いから外れると、身体の姿勢は維持できません。板の太さは最初は、身体の側面の幅程度の感覚でもいいですが、この場合は板と言うよりも、マットレスを立てているような勢いが揺れ動く感覚になり、ぐらぐらすることになります。| 本来は、とても細い合板のような板の感覚があるはずです。その感覚から遠ざからないようにすることが、倒攆猴の板勢による形をしっかりと生み出すことになります。| 勢いと、身体の形がぴったっと合致するところが必ずあります、その快感とも言える臨界点を探します。両腕を持ち上げたときにその感覚は極まり、同時に天秤勢も極まります。| この感覚は、片足で立っているところに真っ直ぐな棒が立っていて、そのてっぺんに鋭い横長の板のセンターが立って乗り、ぴたっとバランスを維持している感覚です。||00:37|59式左右倒攆猴から60式斜飛式の過渡式|左右倒攆猴は、金鶏独立から「転開勢」にて金鶏独立の脆弱性を解決し、その結果として板勢となり、板勢の脆弱性を解決するため、転回勢(転開勢と日本語の読み方は同じなので注意)にて板の面の向きを変えていきながら、板の脆弱性を解決する勢いでその後は転回していく型です。| この倒攆猴は3回ですが、5回・7回・9回と奇数であれば何度行っても良いのですが、同じ場所に戻るなら、33式の左右摟膝拗歩で増やした数で行います。17式を増やす場合は、9式の摟膝拗歩で増やします。どちらを増やす場合もこのように双方で調整すれば、元の位置に戻ります。| 最後の右倒攆猴(倒攆猴は定式の時の前腕のある方で名付けています。これは板のどちらが前に進んでいるかという概念です)の脆弱性の解決が転回勢を生み、板勢に入っていきます。板勢に入る入り口で、右肩を後ろから引っ張られると、その勢に随いまたも転回勢を持って解決すれば、左倒攆猴となりずっと倒攆猴を行い続けることになりますから、そろそろ違う勢いで解決をして新しい型を行うということにしただけのことで、ここから倒攆猴を終えて後過渡式に入っていきます。| 人間の奥で起こる潜在的な均衡反射は、板が倒されようとするならば、一挙に自らの体の前に丸太を生み出し、それにしがみつくような勢いでその倒壊を自然に防ぎます。これが抱掌になり、丸太がボールに変化します。| よく感受性を高めてみると、この時に一瞬、摟膝拗歩と同じ、ここは退歩ですが轆轤勢が生まれています。| まず、人間の体に起こるこの自然な均衡反射を体験してみます。人間の体は本当に良くできており、その身体の特性に応じて、勢いを円滑に駆使しながら、破綻を防ごうとします。その勢いを見つけてしまえば、本当に不思議と、右肩を引っ張られても、すっと、なんともなくなります。| 抱掌になってしまうと、丁度お腹に重いボールをかかえている状態です。この状態で後ろから右肩を引っ張られても、ボールをかかえていない状態と比べれば、強い勁に守られることが分かります。重いものを体の前で抱掌の姿勢で持ってみて、引っ張ってもらうと分かります。| お母さんが、体の前で赤ちゃんを抱いているときの姿勢は、とても安定した強い姿勢であるという事です。これが抱掌です。この自然な勢い自然に発することのがこの時です。| 板の状態の時は、身体の中心軸に重心がありますが、抱掌の時はかかえたボールの中心にありますから、後ろに引っ張られても、そのボールを中心にして回る勢いが増すだけで、相手の引っ張る勢いはそこに吸収されます。|00:40 そして、強い力で右肩を引っ張ると、自然と右足が後ろに出て(下歩)抱掌になります。これもやってみます。||右肩を引っ張らているので、そのボールに全身を沿わせているとやや右周りと、その上後ろにひかれた勢いが残ります。しかし、その後ろにひかれた勢いは、倒壊の勢いではなく、ボールの周りを回る右周りの勢いに載っていき、後ろにひかれる勢いはその勢いに同化され我の腹に強い圧力を生みます。これが、ここの勢いです。その右回転の勢いとお腹のボールの圧力により、大きく足が後ろに伸びていき、その勢いにつられた右手がまるで象の鼻を振るような勢いのまま振られて飛んでいきます。ここれが斜飛式という、本当に飛んでいくような勢いの名前の由来です。|| 右肩を引っ張られるような勢いに随して、抱掌で同化し「連」、その同化した勢いで相手の引く力に粘りつき、相手の引く力より走って発勁(化)となります。| 00:42 ボールの右回転の勢いが、抱掌の時に左足に体重を乗せていきます。|| 右肩を真っ直ぐに引っ張る勢いだけなら、足は真後ろに出ます。しかし、それを解決しようとした轆轤は右回転を生みますから、足は左後方に流れます。この引く力に随して、沖和したところが左後方45度という概念になっています。45度と測ることはないですが、自然な勢いが交われば、このようになるはずです。|| 二人で行う場合は、引っ張る側は真後ろに立ち、右手で引っ張るようにします。すると自然とやや内側に引っ張るような勢いになりますので、これが導引という練習方法になります。相手の勢いを導き出すことになりますから、このようにして引っ張ります。|| 斜飛式の勢いは、この勢いにより、体の前をまるで象の鼻がぶらんと飛んでいくような勢いです。腕が体の前を飛んでいくので、あたりまえですが斜めの軌道を描きます。この飛ぶような勢いが斜飛式と呼ばれます。野馬分鬃とは全く違う勢いで、だから違う名前がついているのです。しかし、日本で一般的に普及している85式の教本は、例えば「太極拳技法」という一番普及している本の第18式には、「野馬分鬃」とほぼ同じである。と記されていますから、全く残念としか言いようがありません。野馬分鬃は、馬のたてがみを分けるように、身体の内から、肩、肘、掌と勢いが順に伸びていくことから、靠肘挒と、反対側の採によって四隅手の典型とされているものです。これをほぼ同じだとしてしまうと、全く違う道を歩むことになります。| 斜飛式と、野馬分鬃は全く違う勢いですから、この違いをよく稽古して下さい。||00:47 すなわち、抱掌が蓄勁となり、引く力に対して一挙に発勁します。済んだ清らかな勢いです。蓄勁から発勁まで何の経過点もなく、まさしく飛んでいく勢いです。後ろから引っ張られた場合、よく抱掌で圧力を溜めてから、後ろに斜飛式をする感覚が良い練習になります。| 蓄勁の時には、含胸抜背は極まります。それが一挙に解かれる感じです。||00:49 斜飛式の発勁原理の示範:右肩を右から引っ張られた場合 相手の引く力と同じまたがそれ以上の速さとエネルギーがが発せられる||ワニの尻尾のような勢い|00:50:40 斜飛式の発勁原理の示範||00:56:40 示範 野馬分鬃は、身体と腕が一体となった動くのだが、斜飛式は身体で腕を飛ばす感覚です。||00:57 斜飛勢を使った目打ち(咬眼手)||示範 単鞭と斜飛式の違い||ゴルフのスィングのような、いわゆる甩||01:00:50 示範 飛び出した腕の勢いに最終的に体幹も連れて行かれて定式となります。|もちろん左手は採になります。||発勁でも一切力を使うことがないわけだから、腕を運ぶようなことがあってはならないのが斜飛式です。|本当に、飛ばす。甩。これに尽きるのが斜飛式の肩です。 ||01:10|最後に採ですが、掌全体に勢いを行き渡らせる勢いです。そうすると、このように相手に捕まれても、この採掌を回転させるだけで相手の着るようにして簡単に手が外れます。||採は、掌全体に勢いが行き渡りますが、その時の感覚は、全体に勢いが伸び広がり全身の表面に圧力を感じる感覚です。|まさしく採用の採です。|その瞬間を選んで採り上げるという概念です。歌舞伎のキメのようなものと近いかも知れません。このキメの自然な力が全身にキメを及ぼすのです。キメの切れ味ができあがります。|套路の全ての定式のときに、この自然なキメの勢いを思いだしていきます。||斜飛式の定式の時も、この採により定式が完成します。| 夜叉通天 20190404||2020年5月28日 夜間クラス動画教学(2019年4月4日クラス)|58式 金鶏独立から 77式単鞭までの套路||00:06|勢いができたら、その勢いが形に表れる、いわゆる発勁を極めます。|金鶏独立の場合は、上げていく手と足には上方への裏勢の勢いがあります。立ち上る強力な上昇気流のようなものです。その勢いに膝は引き上げられ、上方の手がまるでその膝と繋がっていて、引き上げているような感覚になります。| その結果、足の爪先は慣性により地面の方向に留め置かれるような感覚になり、暢やかに爪先が地面に向かって伸び、まるで膝と爪先の間の長さが伸びていくような感覚になります。膝は膝尖に尖勁が生まれます。||00:07:40|足だけを上げるという感覚ではなく、手足が一体になって相乗効果を生み出している感覚で上げていきます。足だけで上げてみるのと、手足を一緒に唖がてむるのとを蔵場手見て下さい。明確に分かるはずです。勢いは同じですが、その勢いが身体に作用するとこのような仕組みになる、即ち、人間の体はこのようなシステムになっているのです。||そして手の形は、復習ですが、下側の手は「採」採掌 上側の掌は「提」による挑掌となります。||右の金鶏独立は、掌が左方を向き、掌底が上へと向いて親指が自分の鼻先に向かってくるようにします。左掌心を下に向けて空気を抑えるように左腰に落とします。||上下の勢いが離れすぎるところで、破綻を防衛する均衡反射が生まれ、それが下側の手は掌全体に勢いを広げて、まるで板を押さえているような採掌になり、上側の掌は掌底で何かを持ち上げているような「提」になり、その勢いが、腕の左転の勢いを生み挑掌となります。(この挑掌は人間の体の仕組みで、体から手が離れていくと、上に持ち上げる勁が弱くなるので、内回りにして勁を高めます)|00:09:45|特に金鶏独立の挑掌は、やや螺旋掌を含み穏やかな少しの内旋を感じます。(暗勁の場合は現れません)|二人で、相手に右掌を下に向けてもらって、膝を曲げて腕を斜めに掲げてもらいます。|その掌を狙って、金鶏独立の挑掌を打つ練習をすると、その勢いがよく分かります。|この挑掌は手首が折れず、螺旋掌にて掌底が翻っていくような感覚になります。|金鶏独立の挑掌は、八卦掌という掌の変化がある特別な挑掌です。挑掌ですが、特に「拈華掌」と呼びます。花をがくの所から摘むような手の動きになります。|丁度人体の顎の経穴、大迎穴に掌底が当たる形になっていることを確認します。ぴったるとはまります。本当に不思議ですが、人体にはこのようなところが多くあります。大迎穴には大きな動脈が波打っていますから、凄く痛くて、打たれると一挙に血圧が低下するような状態になることもある場所です。太極拳では死穴とされています。|下あごの角(エラ)から骨の縁に沿って指を前に進めていって指二本分くらいの場所で、すこし骨がくぼんでいる部分に、そっと指をあててみてください。動脈がドクンドクンと拍動していることがわかります。|ここに、衝撃を与えると、迷走神経反射と言うものが起こります。迷走神経反射とは外界からの危険な刺激に対して自律神経である迷走神経がいろいろな臓器に防御反応を起こさせるものです。太極拳では、ここに金鶏独立で発勁を行うと、大概の者が気を失ってしまっていたので、死穴としていました。|| 00:10:22 示範 金鶏独立 挑掌による発勁|00:12:55 挑掌は螺旋掌を含むため、上方に向けて花が開いていくような感覚があります。|00:13:35 金鶏独立の勢いによる擒拿「白羊弄縄」にて、伸び上がる勢いを実験します。|白羊弄縄は、螺旋掌を生む勢いを伸ばしていきますから、内回りの螺旋勢が生まれています。これを確認します。この内側の羅先生が退官の両側から内に内旋しあい、お互いに均衡し、両腕に挟まれた間の丸太の勢いが極まっていくのです。|その螺旋勢が掌と共に膝を引き上げ、掌や膝に鋭い発勁を生みます。単なる尖勁ではなく、ここに鑚勁(ドリルの先に生まれるような勁)が生まれます。||00:15:40 爪先まで勢いが通じていないと、踝辺りで勢いが滞ります。そうすると膝も上がりません。勢いは、掌の指先から、足の指先までノイズがなく一直線に流れており、慣性で留まる足の指先と、伸び上がる手の掌の指先とそれにつられた膝の間には、張力が生まれます。|| 足先を無理に下に無理に向かわせようとするのは、全く間違いです。勢いにつられて伸びていく感覚です。||00:21 金鶏独立の挑掌の発勁を十分こなすと、全体の勢いが分かりますから、二人で行う練習はとても大切です。|また、挑掌の形は、二人組で相手の顎に開いていく掌を当てさせてもらうと大変よく分かります。(掌は丸めるのではなく、指先に勢いが散じていく感覚で行います)ぴったりと貼り付くような圧力を感じるはずです。この圧力があるときの内勢を覚えておいて、一人で行う套路でその時の内勢が再現する状態を追い求めればいいというわかです。||00:24:40|白羊弄縄を行うと、螺旋を描いて伸び上がる勢いがよく分かります。||00:26:30 金鶏独立の拈華掌の示範||00:29:40 拈華掌は挑掌ですから、掌の中心にボールを当て、掌底でもちあげていく感覚が必要です。|そこで、二人組で相手に拳を作ってもらい、それを挑掌で持ち上げていく感覚を実験します。掌が上がっていくときの、掌にある感覚を維持する内勢を確認します。||00:35 (復習)倒攆猴は、板勢が形を作ります。板勢は身体の左右を貫く板の勢いです。その勢いから外れると、身体の姿勢は維持できません。板の太さは最初は、身体の側面の幅程度の感覚でもいいですが、この場合は板と言うよりも、マットレスを立てているような勢いが揺れ動く感覚になり、ぐらぐらすることになります。| 本来は、とても細い合板のような板の感覚があるはずです。その感覚から遠ざからないようにすることが、倒攆猴の板勢による形をしっかりと生み出すことになります。| 勢いと、身体の形がぴったっと合致するところが必ずあります、その快感とも言える臨界点を探します。両腕を持ち上げたときにその感覚は極まり、同時に天秤勢も極まります。| この感覚は、片足で立っているところに真っ直ぐな棒が立っていて、そのてっぺんに鋭い横長の板のセンターが立って乗り、ぴたっとバランスを維持している感覚です。||00:37|59式左右倒攆猴から60式斜飛式の過渡式|左右倒攆猴は、金鶏独立から「転開勢」にて金鶏独立の脆弱性を解決し、その結果として板勢となり、板勢の脆弱性を解決するため、転回勢(転開勢と日本語の読み方は同じなので注意)にて板の面の向きを変えていきながら、板の脆弱性を解決する勢いでその後は転回していく型です。| この倒攆猴は3回ですが、5回・7回・9回と奇数であれば何度行っても良いのですが、同じ場所に戻るなら、33式の左右摟膝拗歩で増やした数で行います。17式を増やす場合は、9式の摟膝拗歩で増やします。どちらを増やす場合もこのように双方で調整すれば、元の位置に戻ります。| 最後の右倒攆猴(倒攆猴は定式の時の前腕のある方で名付けています。これは板のどちらが前に進んでいるかという概念です)の脆弱性の解決が転回勢を生み、板勢に入っていきます。板勢に入る入り口で、右肩を後ろから引っ張られると、その勢に随いまたも転回勢を持って解決すれば、左倒攆猴となりずっと倒攆猴を行い続けることになりますから、そろそろ違う勢いで解決をして新しい型を行うということにしただけのことで、ここから倒攆猴を終えて後過渡式に入っていきます。| 人間の奥で起こる潜在的な均衡反射は、板が倒されようとするならば、一挙に自らの体の前に丸太を生み出し、それにしがみつくような勢いでその倒壊を自然に防ぎます。これが抱掌になり、丸太がボールに変化します。| よく感受性を高めてみると、この時に一瞬、摟膝拗歩と同じ、ここは退歩ですが轆轤勢が生まれています。| まず、人間の体に起こるこの自然な均衡反射を体験してみます。人間の体は本当に良くできており、その身体の特性に応じて、勢いを円滑に駆使しながら、破綻を防ごうとします。その勢いを見つけてしまえば、本当に不思議と、右肩を引っ張られても、すっと、なんともなくなります。| 抱掌になってしまうと、丁度お腹に重いボールをかかえている状態です。この状態で後ろから右肩を引っ張られても、ボールをかかえていない状態と比べれば、強い勁に守られることが分かります。重いものを体の前で抱掌の姿勢で持ってみて、引っ張ってもらうと分かります。| お母さんが、体の前で赤ちゃんを抱いているときの姿勢は、とても安定した強い姿勢であるという事です。これが抱掌です。この自然な勢い自然に発することのがこの時です。| 板の状態の時は、身体の中心軸に重心がありますが、抱掌の時はかかえたボールの中心にありますから、後ろに引っ張られても、そのボールを中心にして回る勢いが増すだけで、相手の引っ張る勢いはそこに吸収されます。|00:40 そして、強い力で右肩を引っ張ると、自然と右足が後ろに出て(下歩)抱掌になります。これもやってみます。||右肩を引っ張らているので、そのボールに全身を沿わせているとやや右周りと、その上後ろにひかれた勢いが残ります。しかし、その後ろにひかれた勢いは、倒壊の勢いではなく、ボールの周りを回る右周りの勢いに載っていき、後ろにひかれる勢いはその勢いに同化され我の腹に強い圧力を生みます。これが、ここの勢いです。その右回転の勢いとお腹のボールの圧力により、大きく足が後ろに伸びていき、その勢いにつられた右手がまるで象の鼻を振るような勢いのまま振られて飛んでいきます。ここれが斜飛式という、本当に飛んでいくような勢いの名前の由来です。|| 右肩を引っ張られるような勢いに随して、抱掌で同化し「連」、その同化した勢いで相手の引く力に粘りつき、相手の引く力より走って発勁(化)となります。| 00:42 ボールの右回転の勢いが、抱掌の時に左足に体重を乗せていきます。|| 右肩を真っ直ぐに引っ張る勢いだけなら、足は真後ろに出ます。しかし、それを解決しようとした轆轤は右回転を生みますから、足は左後方に流れます。この引く力に随して、沖和したところが左後方45度という概念になっています。45度と測ることはないですが、自然な勢いが交われば、このようになるはずです。|| 二人で行う場合は、引っ張る側は真後ろに立ち、右手で引っ張るようにします。すると自然とやや内側に引っ張るような勢いになりますので、これが導引という練習方法になります。相手の勢いを導き出すことになりますから、このようにして引っ張ります。|| 斜飛式の勢いは、この勢いにより、体の前をまるで象の鼻がぶらんと飛んでいくような勢いです。腕が体の前を飛んでいくので、あたりまえですが斜めの軌道を描きます。この飛ぶような勢いが斜飛式と呼ばれます。野馬分鬃とは全く違う勢いで、だから違う名前がついているのです。しかし、日本で一般的に普及している85式の教本は、例えば「太極拳技法」という一番普及している本の第18式には、「野馬分鬃」とほぼ同じである。と記されていますから、全く残念としか言いようがありません。野馬分鬃は、馬のたてがみを分けるように、身体の内から、肩、肘、掌と勢いが順に伸びていくことから、靠肘挒と、反対側の採によって四隅手の典型とされているものです。これをほぼ同じだとしてしまうと、全く違う道を歩むことになります。| 斜飛式と、野馬分鬃は全く違う勢いですから、この違いをよく稽古して下さい。||00:47 すなわち、抱掌が蓄勁となり、引く力に対して一挙に発勁します。済んだ清らかな勢いです。蓄勁から発勁まで何の経過点もなく、まさしく飛んでいく勢いです。後ろから引っ張られた場合、よく抱掌で圧力を溜めてから、後ろに斜飛式をする感覚が良い練習になります。| 蓄勁の時には、含胸抜背は極まります。それが一挙に解かれる感じです。||00:49 斜飛式の発勁原理の示範:右肩を右から引っ張られた場合 相手の引く力と同じまたがそれ以上の速さとエネルギーがが発せられる||ワニの尻尾のような勢い|00:50:40 斜飛式の発勁原理の示範||00:56:40 示範 野馬分鬃は、身体と腕が一体となった動くのだが、斜飛式は身体で腕を飛ばす感覚です。||00:57 斜飛勢を使った目打ち(咬眼手)||示範 単鞭と斜飛式の違い||ゴルフのスィングのような、いわゆる甩||01:00:50 示範 飛び出した腕の勢いに最終的に体幹も連れて行かれて定式となります。|もちろん左手は採になります。||発勁でも一切力を使うことがないわけだから、腕を運ぶようなことがあってはならないのが斜飛式です。|本当に、飛ばす。甩。これに尽きるのが斜飛式の肩です。 ||01:10|最後に採ですが、掌全体に勢いを行き渡らせる勢いです。そうすると、このように相手に捕まれても、この採掌を回転させるだけで相手の着るようにして簡単に手が外れます。||採は、掌全体に勢いが行き渡りますが、その時の感覚は、全体に勢いが伸び広がり全身の表面に圧力を感じる感覚です。|まさしく採用の採です。|その瞬間を選んで採り上げるという概念です。歌舞伎のキメのようなものと近いかも知れません。このキメの自然な力が全身にキメを及ぼすのです。キメの切れ味ができあがります。|套路の全ての定式のときに、この自然なキメの勢いを思いだしていきます。||斜飛式の定式の時も、この採により定式が完成します。| 金鶏独立 0 (58)金鶏独立 八卦掌 採掌 拈華掌 採掌 裏勢 挑掌 沖和 2024.7.7 八卦掌 発勁 内丹クラス
2019-06-30 20190630|保護中: 2020年5月17日 武道クラス動画教学(2019年6月30日クラス)|masawaka 2020年5月17日 編集|「随法」について学ぶ||我の右手を相手の左手で順に引っ張るのですが、多くの武術では、このようなときにはこうするという風に一つのマニュアルにてできあがっていますが、引っ張るといっても相手がその後に何をしたいか、どのように引っ張るかによって勢いが違うわけです。||随って、こうすればこうする、という風なマニュアルは太極拳には存在しません。||00:00:50 示範||しかし、相手が掌を上に向けるように、肘を曲げて引っ張った場合は、その勢いに随い「随法」、我の右手の掌が上を向きながら、左手で相手の掌を「外別扣掌 相手の掌を甲側から握り、親指を大拳頭、示指を除く三指を母子丘にかけて、相手の手首を内に折って殺す。 」で抄法(かすめ取り)し「連法」、相手の勢を走らせると「粘法」、我の右手が外れます「化法」。ここまでが白猿献果(はくえんけんか)です。||白猿献果から抜いた右手で様々な技を行えます。||ここでは、仙人站杖(せんにんたんじょう)を行いました。||00:01 以上のような勢いにも拘わらず、例えば、金蛇弄首(きんじゃろうしゅ)を行う事は無理なことです。||相手が腕を外側に伸ばしたまま引いてくれば、その勢いに随い「随法」、我の右手の掌が相手の左手首に巻き付きながら、左手で相手の掌を「内別扣掌 相手の掌を甲側から握り、親指根元を大拳頭側面、示指を除く三指を小子丘にかけて、相手の手首を内に折って殺す。」で抄法(かすめ取り)し「連法」、相手の勢を走らせると「粘法」、ここでは、我の右手が外れます。(または擒拿)「化法」。ここまでが金蛇弄首(きんじゃろうしゅ)を行います。||例えば、そのまま右腕で相手の顔面に対し、弓を引くような射虎勢によって、覇王射虎(はおうしゃこ)を打ちます。||相手の勢に応じて、全く違う技となります。それは相手の勢いに随うという、即ち、自己意識とは別の潜在的な防衛本能である防衛本能に従うということと同じです。これを套路で、破綻に向かいそれを防衛するという練習を絶えず、山ほど行っているのです。套路に於いて、破綻に連れて行こうとする勢いが「自分の中にいる相手」です。この自分の中にいる相手は魄といいます。体というものに縛られた気と考えれば良いと思います。気とはエネルギーの働きですから、人間の条件に縛られた勢いは、この魄から生まれます。||反対に魂というものがあります。魂は、人間の条件に縛られない気であり、人間の条件を無にします。しかし、人間である限りは、魂は魄と一体になり沖和するしかありません。人間の条件を無力化しようとする魂の気が、身体の気である魄に対して、均衡反射という働きをおこさせているのです。これで陰陽が沖和します。これが太極の考え方です。||ですから、ただ単に相手の勢いに随い体が勝手に動くという方が正しいのです。||00:02:20 示範(軽やかな勢いにて白猿献果を行う)||相手に随おうとか、勝手に動こうとか考えた時点でもう意識です。相手が何をするか分からないのであり、また自分も何をしたか分からないが、終わった後で、何をしたか認識できるだけです。||これが、魂魄という仕組みなのです。||武道での招式を多くやり、套路でそれを確認し、魂魄を信じ切れるようになれば、技は自然とあたりまえに使えるようになります。そうなると、技をかけたときには、魂魄一体となったとても気持ちのいい感覚があるはずです。||対錬の場合は、相手が魄ですから、その相手に随い、仲良くなってしまえば、相手と繋がります。||00:04||例えば、相手が右手で首を掴んできたときなどは、それから逃れようとするのではなく、随って左に流れて繋がると、我の中心に相手の手がのめり込んでいくような感覚になり、そこを起点として相手の拳を果物にみたててもぎ取るように右に転がすと、相手は背勢になり、そのまま倒攆猴の勢いで天秤勢をかけると白猿摘果(はくえんてきか)と言う擒拿になります。||00:04:20 示範||00:05:45||首を掴むのも、白蛇吐信で行うと効果的。||白蛇吐信の舌が伸びる勢いに随うと、白猿摘果(はくえんてきか)は、自然と均衡反射が生まれ、うまく行く。右手は相手が背勢になると、その勢いに随い、我の右掌を相手の胸に当てていくようにすると、自然と抜ける。||00:06:50 示範||00:08 白蛇吐信に対する随の示範||00:09 示範||00:10 示範||白猿摘果(はくえんてきか)は相手の腕が伸びている場合の技の名前であり、相手が肘を曲げて逃れようとすると、白猿封果(はくえんふうか)になります。こっちの方がずっと痛いですが、合わせて覚えておいて下さい。||00:12||白蛇吐信の右の虎口掌は、手首が生きていないと効かない。||00:12:30 示範||相手が背勢で逃げようとすると、自然と掎角圧枝(きかくおうし)に変化する。腰腿を使って相手と板で繋がっていくように変化する。できあがりは倒攆猴の勢いに繋がる。まさに、鹿を捕まえるときに角と足を押さえることを掎角という、そのように枝、即ち腕を圧して完全に動けなくする。||00:13:30 示範||掎角圧枝は相手の右腕を抱き込みながら、左足を相手の胸の下に進め、右肩を前に左肩を後ろに腰腿を効かせながら、次は右足を前に進めながら、倒攆猴の勢いに有る板勢にまで進みます。||00:14:40 示範||00:17 示範||次は、同じ状態から、少しこちらに押された場合や、相手が手を引っ張るとき、開く勢いも、内に閉じる勢いも弱いときには、金蛇弄首(きんじゃろうしゅ)のように、我の手首が相手の手首に巻き付いていこうとする勢いにならないときがあります。その時は、無理に巻き付こうとするのも、太極拳ではあり得ませんが、引かれる勢いに対して、虎口を開き相手の左手首を外から噛むようにすれば、金蛇咬首(きんじゃこうしゅ)と言う技になります。合わせて覚えておいて下さい。金蛇咬首の栽法は金蛇弄首などと同じく、左手を添えますが、この場合は、相手の手首の内側から扣掌で掴み、虎口掌で相手の手首の表側の急所をせめていきます。八卦掌によって、手の向きが違い裏表があります||00:18:30 示範||金蛇弄首は、野馬分鬃の抱掌程度の円圏を使いますが、金蛇咬首は玉女穿梭の抱掌程度の円圏を使います。随って相当早い技となります。親指をかけて、左へ転開するだけです。扣掌で相手の左手首を固めて、右手で単鞭なども可能です。||擒拿で、勢いが圧縮された蓄勁は、解放を求めるので、爆弾が爆発するように勢いが外に飛び出そうとしますから、その勢いを使用して相手に打撃を打つので、強力な発勁となります。||00:20:31 示範||00:20:50 示範||00:22:15 金蛇咬首から素早い単鞭の示範||(連環で行う)どこかで引っかかっていると想う内は、連環ができていない||00:24 示範||気楽な感じを掴む。||金蛇咬首ができると相手の手は裏返っているので、簡単に金蛇弄首に変化できる。相手が肘を曲げていると、夜叉深海(やしゃしんかい)と言う名前に変わる。前者は倒攆猴、後者は海底針の勢い||00:26:25||金蛇弄首や夜叉深海の解法は、右に背転して右の裏拳や肘打ちで相手の顔面を打つ、反掌擰手(はんしょうどうしゅ)です。これが簡単にできるようであれば、技は決まっていません。||反掌擰手も、聴勁が早ければ、相手の金蛇弄首や夜叉深海がうまく行っていても、勝る場合があります。要はどちらが勢を早く悟ったかというせめぎ合いになります。||00:29:25 示範 この上手を行くのが、反掌擰手を誘うための金蛇弄首や夜叉深海です。それにより反掌擰手を誘い、道君倒牛(どうくんとうぎゅう)を行います。(補足)相手の手が曲がっている場合は、道君梱牛(どうくんこんぎゅう)です。||00:30 道君倒牛スローで示範||足をすすめると、相手がとても軽くなるところが必ずあるのでそこまで進んでから投げること。それまでは足を出す以外何もしない。圧力を維持したまま。勢いは撇身捶 差し込む足は一歩||00:34 示範||金蛇弄首/反掌擰手/道君倒牛は一連の散手対打として覚えておく||相手が早めに反掌擰手を行ってきたなら、これ以上金蛇弄首に拘ることなく、自然と道君倒牛にうつるものです。||金蛇弄首や夜叉深海がきまってしまうと逃げられないので、それをいち早く察し、自分の勢いがその破綻を解決する均衡反射によって、解法を行います。||00:37:45 夜叉深海に対する解法の示範||夜叉深海は海底針の勢いの裏勢ですから、その勢いに乗り、相手の腹部に自らの勢が向かいます。その勢いをそのまま使用して、相手の腹部に掌打を打つと、助かる余地があります。相手が巧くかけているとそれも無理です。この掌打は黒虎泰山という打ち方で、掌打で相手の前身を響かせるように打ちます。黒虎推山は閉じる勢いで打ちますが、黒虎泰山は体の勢い全てを相手に押し当てるような感覚です。上勢を使用します。例えば、摟膝拗歩の掌打は偶力を使用していいますが、この場合は按勢と同じ上勢になります。金蛇弄首は反掌擰手が解法になりますが、金蛇弄首から肘を曲げて逃れてから、相手に夜叉深海を誘い、そこからこの黒虎泰山を行うように流れることもあります。||どちらの感受性の精度が高いかのせめぎ合いになりますが、夜叉深海の勢いが相手に始まったのを察すれば、自らの体がそれにすぐにのるのは無意識の領域です。自分で海底針の勢いを多く経験して思いだしていれば、その行き先と始まり(初勢)は心身大国思いだしていますから、相手の海底針の初勢に行き先を知り、それを深層で恐れ、それに従おうとするのは防衛本能です。その防衛本能は、無意識でかつ自然で、とても心地の良い道筋を自然と進ませてくれます。クリアな感覚を得た方が勝るということです。||00:41 金蛇弄首や夜叉深海を掛けられる方は、相手が下向きの勢金蛇弄首は天秤勢、夜叉深海は海底針の勢いを感じたとき、ほとんどは右手が自分の手首の上にかかろうとしたときです。その時から随っていかないと、早すぎては勢いが始まっていないのでのることができず、遅すぎるとすでに相手の勢いは「粘」から「化」に変化しているので、相手の技にかかってしまいます。相手の「粘」に「随」するしか成し得ません。||黒虎泰山がうまく行かないときは、体を残している場合です。上勢は三関も一緒に連れて行くという感覚が大切です。||相手は、大きなボールがお腹に当たったという感覚です。相手には、海底針の勢は消え失せます。||この黒虎泰山を相手の心臓部に直接当てると、心細動という重篤な状態になることがあるので要注意です。||胴を付けていても、加減して行います。座腕にて行いますから、打つ場所に応じてからだが沈みます。||掌底で打つ打ち方ではなく、掌全体で打ちます。映画「カンフーハッスル」の神拳で、地面に大きな掌の跡が付くという演出のような掌打です。これが、黒虎泰山です。||(王師に防具なしで打たれたことがありますが、一挙に気力が消失し、立っていられなくなります。王師は、生命の危険度が最も低いレベルで打っているので、相当、自然に加減されているはずだと言っていましたが、その後、王師が一生懸命、背中の神道穴の掌打と、天柱穴の指圧を行ったので回復しました。その後、一日何もやる気がなくなり、チョコレートをたくさん食べて回復した思い出があります。後日、王師にも打たせてくれといいましたが、防具なしではお断りと言われましたので、防具を着けたままで王師を打ったところ、王師が顔面青くなり、王師と同じように背中の神道穴の掌打と、天柱穴の指圧を行った結果、回復したので本当に安心したのを覚えています。それからはお互いに防具を着けて行っています。加減は練習であれば、自然と行われます。決して、打つのを加減しようと思うのではなく、打つとも思わないで行って下さい。そうすれば、自然と相当防衛本能に応じて加減されます。相手が、本当に殺しに来たときしか、フルの防衛本能は動きません。||セルエスティーム(自尊本能)とバウンタリー(しきい値)による発勁ですから、練習はそれなりに相手の防衛本能を少しでも引き出せるようにして行います。しかし、相手は仲間ですから、相当加減されています。しかし、使う勢いは同じであれば、いざ、相手が自分や大切な人を殺そうとしているなら、その防衛本能の度合いに応じて自然と発勁がでます。||練習で受ける発勁は防衛本能に応じてでているということが分かれば、どれほど加減されているかは分かるはずです。しかし、それでも防具をしていないと、大変なことになる可能性があるので注意です。||王師との練習は、仇と思えと言われていましたが、本当に仇でないものをいくら仇と思ってもそうはなりません。||ですから、いつも、まず王師に何度も擒拿術をかけてもらいます。若かった頃は、それで十分腹が立ち、王師にかかっていきました。王師は相手に恐怖を当てる方法を熟知しており、それで攻撃してくるので、それなりに防衛本能が動きますが、深層で本当に殺すなど思っていません。だからできるだけ、当たる寸前まで待ち、その均衡反射が生まれるまで動きません。||これは套路と同じであることを発見すれば、その勢いの初勢を簡単に見つけることができます。それまで動かなければいいのです。||こちらから打つ場合は、相手の全身を少し膨らませるのです。それを相手として確実に打ちます。その打ち方をすれば、相手の防衛本能が動きます。この練習も大切です。防具はその練習にもなり、防具を外していれば、相手はその全身に透明の防具を着けていると思えばいいのです。そうすれば寸当てという打ち方になります。顔面はもう少し大きな透明の防具にしておきます。寸当てでも痛いですから。||00:48||夜叉深海が決まっていないで、黒虎泰山を行う事は意識的であり間違っています。||しっかりと、海底針の勢いが自分の左手首の小指側に収斂してくるときに、その勢いに随って行います。||それが外にまだ勢が残っていれば、その勢に随い反掌擰手、その勢が内に流れていけば、その勢に随い龍盤玉柱(内)などの技となります。この場合は、相手の技がかかっていない時ですので、かかっている場合の解法が黒虎泰山ということです。||00:50:45 夜叉深海示範 究極は差し替えた(抄)の左手だけで行えるようになります。右手は単に応援です。||逆に右手に依存するからうまく行かない場合が多いので、片手で行うことは大切です。(抄)のときにすでに海底針の勢いに入っているはずなのに、右手を添えたりすることでその勢いを失うことも多いので、注意して下さい。||00:53 相手が、背勢で逃げれば、即座に道君倒牛にて相手を制します。||夜叉深海などは把式ですので、擒拿も行えれば、摔角にもなり、また解擒にもなります。解擒が行えることがまず大切で、その勢いを留め置けば擒拿、その勢いを走らせば摔角という関係です。このように、勢いの使い方によって解擒、擒拿、摔角と変化するのを把式といいます。||夜叉深海で相手が沈んだ状態で、心窩に踢脚を行ったり、後頭部に沈拳を打ったり様々な連環があります。また、相手の左肘に沈拳などを発すると、相手の肘や手首、肩などが壊れます。||相手が、黒虎泰山に進むと夜叉深海を行っている場合、その勢いが消えそうになるのが分かります。そこで、夜叉深海を行っているものは、黒虎泰山の勢いに随い、左足を少し後ろに引きながら、右手を相手の肘に上から軽く添えてお辞儀をするような形になります。仙人俯瞰という擒拿です。通常は相手の左手で自分の首を真っ直ぐ締め上げられたときに、相手の左手の甲を我の左手で扣掌にて掴み軽く右足に体重を移し、小さな円で左足に体重をもどした時に、相手の拳を我の正中線で反転させ、同時に右手を軽く相手の左肘に添え、海底針の気勢を発し、相手を地面に屈する擒拿です。ここは応用です。相手を迎え入れるような勢いがあります。||00:57 示範 仙人俯瞰の右手の添え手は、練習では、中指一本で十分です。体重をそこに集めていくのですが、全体重をそこに乗せていくほどになれば、強力な擒拿になります。||00:59 示範||青龍出海と双龍出海は、把式でありながら違う名前がついています。ややこしいですね。双龍出海は擒拿と摔角ができる把式です。||また、双龍出海で相手を前に崩した栽法は餓虎擒羊といいます。こうなると摔角だけが双龍出海と言うことになりますが、双龍出海は最初の時点での技と考えているのです。||青龍出海||相手に我の右手を捕まれ引っ張られたときの解法・抱掌勢による包球勁(引かれると随勢連勢走勢沾勢粘勢で蓄勁、粘勢化勢で発勁で解法して包球勁完成後、抱掌勢を蓄勁として射虎勢で射虎拳(彎弓射虎後半)※中国拳法では多用される、青龍出海の楊式太極拳版解法において龍の勢(纏糸勁)を使用||01:01:53 示範||双龍出海の解法は、倒転陰陽ですが、扌履勢にて無力化してから、左足を相手の股の間に差し込み、円滑勁(下勢)の勢いで相手の上腕に我の左肘を載せていき、最後に銀鳥縛地で地に貼りつけます。||銀鳥縛地は、左膝を相手の腎、左掌で相手の肩を按して、地面に植え込み、右掌は扣掌にて相手の左手を掴み、内側に捻って折腕し、栽勢を発する。||下勢の円滑勁で、円滑勁が下降を始めるところを使用する。||01:12:17 示範 餓虎擒羊||双龍出海をかけようとすると、相手が反対側に逃げようとした場合には、その勢に随い金糸纏腕ですが、金糸纏腕をより避けようとすれば、相手の右手に鈎手で手をかけ、そこから双龍出海に移ることができる。双龍出海と金糸纏腕は裏表の技ですから、転換させて使うことができます。||01:16 双龍出海は、相手が逃げようとすればその勢に随っている限りいつでもかけることができる技です。||01:17 双龍出海で、相手の解法に対して随する技法 示範||随から、右手の小指を軽く添えて「連」ということです。||01:20||双龍出海の解法は、我が右で手、相手の右手を掴んだとき、双龍出海をかけてくる相手が、相手の左手を添えてきたときに、鈎手でかけてきた掌の勢いを察して、大扌履を行い、素早く解擒を行うこともできます。右手に勢が進んできたときには、解法は、倒転陰陽ですが、この場合も反対側の倒転陰陽などが行えます。||示範 手っ取り早く燕子入巣(解擒)でも可能です。燕子入巣は燕子抄水の外を使い、右手を左手で捕まれたとき、坐腕勢(八卦掌)にて抜き、左手で抄して、右手を相手の太陽穴に打つ。応用。||01:21:30 双龍出海の解法は、犀牛望月も応用として使える||犀牛望月(さいぎゅうぼうげつ)||相手の水月への拳を右足を下げて左手下按で受けて、右拳で相手の水月へ打ち返し、そのまま連環の反勢により、相手の左顔面顎に肘が打ち上がる。(開勢)同じく、反勢により旋風勢が生まれ、右の手刀が相手の右頸動脈に打たれる。||(今回は連環を使用して行う技術を習得する)||01:24 示範||解法に対する解法 双龍出海をかけていくと、相手は、上記のとおり、左手を添えた勢を利用して犀牛望月を行います。その犀牛望月の勢に随い、我の左腕を相手の右腕に粘らせ、勢いを止め、我の右手を相手の腕の内側に縄をもてあそぶように滑り込ませ、左手は相手の勢に随い内に引き込み、左眄しながら金鶏独立の勢いで相手の腕の下に入っていきます。とても痛い、白羊弄縄(はくようろうじょう)です。||01:30 示範 左眄から金鶏独立の勢いで、白羊弄縄に入っていく||01:31:30 示範 道姑扳萝(どうしゅうはんら)||白羊弄縄からの摔角は、跌で行います。跌は足をかけて倒す摔角の種類です。白羊弄縄の跌は、相手の足が浮き上がったとき、我の右足を相手の右足の後ろからかけて、左転して投げます。そのまま手を離さず、右足底で帯脈穴を圧し、両手で掴んでいる相手の右手を相手の体の中心にやや圧して中心を作り、その中心にあるダイコンを捻って抜くように右から手前、左へと円を描くように少しずつ上昇しながら広げていくと、相手の腕は強烈な痛みと共に壊れます。進歩栽捶の、左眄の時の左手の摟膝勢によってその極まったとこに右手が栽勢を極めます。||01:32 連続示範 道姑扳萝||01:35 危険な技法の示範 道姑扳萝が極まると相手の帯脈が浮き上がってくるので、その勢いに随って踵を高く上げ、そのまま地震脚と同時に、再度、道姑扳萝を極めると相手は体全体が粉々になる。||持ち手は、白羊弄縄から変わらない。||01:40 採勢という勢いは、腕全体が一本になる勢いを生み出す。これを利用して、腕の調整を行う太極整体があります。腕の調整は全身の経絡を調整することになります。||採は、掌全体に圧力を集める技法です。掌だけに勢を集めるのは、この掌の練習にて行います。||この技は、金蛇弄首から、下方に向かって逃れようとした相手や、金蛇弄首の腕をより翻して逃げようとした相手に対して、その動きを止めるために発せられた勢いによって、下に相手を崩します。この技は夜叉碎山(やしゃさいざん)の応用です。夜叉碎山は色々な場面で使用します。黒虎推山も上勢で使用する採勢ですが、これは沈勁にて使用する採勢です。強力な打撃力となります。||採勢は重要な勢いですのでよく練習します。||01:42 示範 夜叉碎山||01:43 解擒としての夜叉碎山 そこから、燕子入巣(抜いた手で打つ技)や右靠 勢いは抱掌を使用して、発勁で採勁に変化||右手で右手を捕まれた場合、相手の右手の内側から相手の手首の上に採をするのは「内」、相手の手首の外から相手の手首の上に採をするのは「外」、どちらも夜叉碎山||野馬分鬃などは、この採勢が発せられながら、靠肘挒と進むのであり、これにより、進む方向と反対側の相関性により、勢いを高めて行くための套路のシステムとなっています。||太極拳の套路に於いて、掌全体に勢を高める採勢は、中心から全身に放線状に広がり高まる勢いを、勁として留めるための、套路での発勁方向と逆の勢いです。この勢いは套路で、発勁側と同じ圧力を感じながら練習します。套路の型があのように採勁を表しているのは、この練習のためです。散手対打なども、反対の手を不必要でありそうでも採勁をはしていますが、その意味は明勁として成り立っています。本来は、外に出さなくてもいいのですが、見えるようにしていると言うことです。その採勁そのものを使用する技が、太極拳には多くあります。黒虎推山も夜叉碎山もその一つです。||掌での打ち方も色々ありますが、按勢は掌全体に勢いを留めるというよりも、体全体が進む勢いが掌に現れて、先に伸びていく勢いです。||また、如封似閉の掌撃は、帯脈に引き込まれた両掌の小指側が、その反動で体から飛び出していく勢いで、双手刀のような勢いになります。この場合の掌打は、野馬分鬃が拗歩の勢いで飛び出していくのと同じ、体から飛び出した勢いが、手をすすめ、その先に向かっていく勢いです。これらの違いは、正しい套路を行っていれば、全て思いだされます。||如封似閉は、相手を引き込み掌打を打ちます。l 夜叉通天 20190630|保護中: 2020年5月17日 武道クラス動画教学(2019年6月30日クラス)|masawaka 2020年5月17日 編集|「随」について学ぶ||我の右手を相手の左手で順に引っ張るのですが、多くの武術では、このようなときにはこうするという風に一つのマニュアルにてできあがっていますが、引っ張るといっても相手がその後に何をしたいか、どのように引っ張るかによって勢いが違うわけです。||随って、こうすればこうする、という風なマニュアルは太極拳には存在しません。||00:00:50 示範||しかし、相手が掌を上に向けるように、肘を曲げて引っ張った場合は、その勢いに随い「随」、我の右手の掌が上を向きながら、左手で相手の掌を「外別扣掌 相手の掌を甲側から握り、親指を大拳頭、示指を除く三指を母子丘にかけて、相手の手首を内に折って殺す。 」で抄(かすめ取り)し「連」、相手の勢を走らせると「粘」、我の右手が外れます「化」。ここまでが白猿献果(はくえんけんか)です。||白猿献果から抜いた右手で様々な技を行えます。||ここでは、仙人站杖(せんにんたんじょう)を行いました。||00:01 以上のような勢いにも拘わらず、例えば、金蛇弄首(きんじゃろうしゅ)を行う事は無理なことです。||相手が腕を外側に伸ばしたまま引いてくれば、その勢いに随い「随」、我の右手の掌が相手の左手首に巻き付きながら、左手で相手の掌を「内別扣掌 相手の掌を甲側から握り、親指根元を大拳頭側面、示指を除く三指を小子丘にかけて、相手の手首を内に折って殺す。」で抄(かすめ取り)し「連」、相手の勢を走らせると「粘」、ここでは、我の右手が外れます。(または擒拿)「化」。ここまでが金蛇弄首(きんじゃろうしゅ)を行います。||例えば、そのまま右腕で相手の顔面に対し、弓を引くような射虎勢によって、覇王射虎(はおうしゃこ)を打ちます。||相手の勢に応じて、全く違う技となります。それは相手の勢いに随うという、即ち、自己意識とは別の潜在的な防衛本能である防衛本能に従うということと同じです。これを套路で、破綻に向かいそれを防衛するという練習を絶えず、山ほど行っているのです。套路に於いて、破綻に連れて行こうとする勢いが「自分の中にいる相手」です。この自分の中にいる相手は魄といいます。体というものに縛られた気と考えれば良いと思います。気とはエネルギーの働きですから、人間の条件に縛られた勢いは、この魄から生まれます。||反対に魂というものがあります。魂は、人間の条件に縛られない気であり、人間の条件を無にします。しかし、人間である限りは、魂は魄と一体になり沖和するしかありません。人間の条件を無力化しようとする魂の気が、身体の気である魄に対して、均衡反射という働きをおこさせているのです。これで陰陽が沖和します。これが太極の考え方です。||ですから、ただ単に相手の勢いに随い体が勝手に動くという方が正しいのです。||00:02:20 示範(軽やかな勢いにて白猿献果を行う)||相手に随おうとか、勝手に動こうとか考えた時点でもう意識です。相手が何をするか分からないのであり、また自分も何をしたか分からないが、終わった後で、何をしたか認識できるだけです。||これが、魂魄という仕組みなのです。||武道での招式を多くやり、套路でそれを確認し、魂魄を信じ切れるようになれば、技は自然とあたりまえに使えるようになります。そうなると、技をかけたときには、魂魄一体となったとても気持ちのいい感覚があるはずです。||対錬の場合は、相手が魄ですから、その相手に随い、仲良くなってしまえば、相手と繋がります。||00:04||例えば、相手が右手で首を掴んできたときなどは、それから逃れようとするのではなく、随って左に流れて繋がると、我の中心に相手の手がのめり込んでいくような感覚になり、そこを起点として相手の拳を果物にみたててもぎ取るように右に転がすと、相手は背勢になり、そのまま倒攆猴の勢いで天秤勢をかけると白猿摘果(はくえんてきか)と言う擒拿になります。||00:04:20 示範||00:05:45||首を掴むのも、白蛇吐信で行うと効果的。||白蛇吐信の舌が伸びる勢いに随うと、白猿摘果(はくえんてきか)は、自然と均衡反射が生まれ、うまく行く。右手は相手が背勢になると、その勢いに随い、我の右掌を相手の胸に当てていくようにすると、自然と抜ける。||00:06:50 示範||00:08 白蛇吐信に対する随の示範||00:09 示範||00:10 示範||白猿摘果(はくえんてきか)は相手の腕が伸びている場合の技の名前であり、相手が肘を曲げて逃れようとすると、白猿封果(はくえんふうか)になります。こっちの方がずっと痛いですが、合わせて覚えておいて下さい。||00:12||白蛇吐信の右の虎口掌は、手首が生きていないと効かない。||00:12:30 示範||相手が背勢で逃げようとすると、自然と掎角圧枝(きかくおうし)に変化する。腰腿を使って相手と板で繋がっていくように変化する。できあがりは倒攆猴の勢いに繋がる。まさに、鹿を捕まえるときに角と足を押さえることを掎角という、そのように枝、即ち腕を圧して完全に動けなくする。||00:13:30 示範||掎角圧枝は相手の右腕を抱き込みながら、左足を相手の胸の下に進め、右肩を前に左肩を後ろに腰腿を効かせながら、次は右足を前に進めながら、倒攆猴の勢いに有る板勢にまで進みます。||00:14:40 示範||00:17 示範||次は、同じ状態から、少しこちらに押された場合や、相手が手を引っ張るとき、開く勢いも、内に閉じる勢いも弱いときには、金蛇弄首(きんじゃろうしゅ)のように、我の手首が相手の手首に巻き付いていこうとする勢いにならないときがあります。その時は、無理に巻き付こうとするのも、太極拳ではあり得ませんが、引かれる勢いに対して、虎口を開き相手の左手首を外から噛むようにすれば、金蛇咬首(きんじゃこうしゅ)と言う技になります。合わせて覚えておいて下さい。金蛇咬首の栽法は金蛇弄首などと同じく、左手を添えますが、この場合は、相手の手首の内側から扣掌で掴み、虎口掌で相手の手首の表側の急所をせめていきます。||00:18:30 示範||金蛇弄首は、野馬分鬃の抱掌程度の円圏を使いますが、金蛇咬首は玉女穿梭の抱掌程度の円圏を使います。随って相当早い技となります。親指をかけて、左へ転開するだけです。扣掌で相手の左手首を固めて、右手で単鞭なども可能です。||擒拿で、勢いが圧縮された蓄勁は、解放を求めるので、爆弾が爆発するように勢いが外に飛び出そうとしますから、その勢いを使用して相手に打撃を打つので、強力な発勁となります。||00:20:31 示範||00:20:50 示範||00:22:15 金蛇咬首から素早い単鞭の示範||(連環で行う)どこかで引っかかっていると想う内は、連環ができていない||00:24 示範||気楽な感じを掴む。||金蛇咬首ができると相手の手は裏返っているので、簡単に金蛇弄首に変化できる。相手が肘を曲げていると、夜叉深海(やしゃしんかい)と言う名前に変わる。前者は倒攆猴、後者は海底針の勢い||00:26:25||金蛇弄首や夜叉深海の解法は、右に背転して右の裏拳や肘打ちで相手の顔面を打つ、反掌擰手(はんしょうどうしゅ)です。これが簡単にできるようであれば、技は決まっていません。||反掌擰手も、聴勁が早ければ、相手の金蛇弄首や夜叉深海がうまく行っていても、勝る場合があります。要はどちらが勢を早く悟ったかというせめぎ合いになります。||00:29:25 示範 この上手を行くのが、反掌擰手を誘うための金蛇弄首や夜叉深海です。それにより反掌擰手を誘い、道君倒牛(どうくんとうぎゅう)を行います。(補足)相手の手が曲がっている場合は、道君梱牛(どうくんこんぎゅう)です。||00:30 道君倒牛スローで示範||足をすすめると、相手がとても軽くなるところが必ずあるのでそこまで進んでから投げること。それまでは足を出す以外何もしない。圧力を維持したまま。勢いは撇身捶 差し込む足は一歩||00:34 示範||金蛇弄首/反掌擰手/道君倒牛は一連の散手対打として覚えておく||相手が早めに反掌擰手を行ってきたなら、これ以上金蛇弄首に拘ることなく、自然と道君倒牛にうつるものです。||金蛇弄首や夜叉深海がきまってしまうと逃げられないので、それをいち早く察し、自分の勢いがその破綻を解決する均衡反射によって、解法を行います。||00:37:45 夜叉深海に対する解法の示範||夜叉深海は海底針の勢いの裏勢ですから、その勢いに乗り、相手の腹部に自らの勢が向かいます。その勢いをそのまま使用して、相手の腹部に掌打を打つと、助かる余地があります。相手が巧くかけているとそれも無理です。この掌打は黒虎泰山という打ち方で、掌打で相手の前身を響かせるように打ちます。黒虎推山は閉じる勢いで打ちますが、黒虎泰山は体の勢い全てを相手に押し当てるような感覚です。上勢を使用します。例えば、摟膝拗歩の掌打は偶力を使用していいますが、この場合は按勢と同じ上勢になります。金蛇弄首は反掌擰手が解法になりますが、金蛇弄首から肘を曲げて逃れてから、相手に夜叉深海を誘い、そこからこの黒虎泰山を行うように流れることもあります。||どちらの感受性の精度が高いかのせめぎ合いになりますが、夜叉深海の勢いが相手に始まったのを察すれば、自らの体がそれにすぐにのるのは無意識の領域です。自分で海底針の勢いを多く経験して思いだしていれば、その行き先と始まり(初勢)は心身大国思いだしていますから、相手の海底針の初勢に行き先を知り、それを深層で恐れ、それに従おうとするのは防衛本能です。その防衛本能は、無意識でかつ自然で、とても心地の良い道筋を自然と進ませてくれます。クリアな感覚を得た方が勝るということです。||00:41 金蛇弄首や夜叉深海を掛けられる方は、相手が下向きの勢金蛇弄首は天秤勢、夜叉深海は海底針の勢いを感じたとき、ほとんどは右手が自分の手首の上にかかろうとしたときです。その時から随っていかないと、早すぎては勢いが始まっていないのでのることができず、遅すぎるとすでに相手の勢いは「粘」から「化」に変化しているので、相手の技にかかってしまいます。相手の「粘」に「随」するしか成し得ません。||黒虎泰山がうまく行かないときは、体を残している場合です。上勢は三関も一緒に連れて行くという感覚が大切です。||相手は、大きなボールがお腹に当たったという感覚です。相手には、海底針の勢は消え失せます。||この黒虎泰山を相手の心臓部に直接当てると、心細動という重篤な状態になることがあるので要注意です。||胴を付けていても、加減して行います。座腕にて行いますから、打つ場所に応じてからだが沈みます。||掌底で打つ打ち方ではなく、掌全体で打ちます。映画「カンフーハッスル」の神拳で、地面に大きな掌の跡が付くという演出のような掌打です。これが、黒虎泰山です。||(王師に防具なしで打たれたことがありますが、一挙に気力が消失し、立っていられなくなります。王師は、生命の危険度が最も低いレベルで打っているので、相当、自然に加減されているはずだと言っていましたが、その後、王師が一生懸命、背中の神道穴の掌打と、天柱穴の指圧を行ったので回復しました。その後、一日何もやる気がなくなり、チョコレートをたくさん食べて回復した思い出があります。後日、王師にも打たせてくれといいましたが、防具なしではお断りと言われましたので、防具を着けたままで王師を打ったところ、王師が顔面青くなり、王師と同じように背中の神道穴の掌打と、天柱穴の指圧を行った結果、回復したので本当に安心したのを覚えています。それからはお互いに防具を着けて行っています。加減は練習であれば、自然と行われます。決して、打つのを加減しようと思うのではなく、打つとも思わないで行って下さい。そうすれば、自然と相当防衛本能に応じて加減されます。相手が、本当に殺しに来たときしか、フルの防衛本能は動きません。||セルエスティーム(自尊本能)とバウンタリー(しきい値)による発勁ですから、練習はそれなりに相手の防衛本能を少しでも引き出せるようにして行います。しかし、相手は仲間ですから、相当加減されています。しかし、使う勢いは同じであれば、いざ、相手が自分や大切な人を殺そうとしているなら、その防衛本能の度合いに応じて自然と発勁がでます。||練習で受ける発勁は防衛本能に応じてでているということが分かれば、どれほど加減されているかは分かるはずです。しかし、それでも防具をしていないと、大変なことになる可能性があるので注意です。||王師との練習は、仇と思えと言われていましたが、本当に仇でないものをいくら仇と思ってもそうはなりません。||ですから、いつも、まず王師に何度も擒拿術をかけてもらいます。若かった頃は、それで十分腹が立ち、王師にかかっていきました。王師は相手に恐怖を当てる方法を熟知しており、それで攻撃してくるので、それなりに防衛本能が動きますが、深層で本当に殺すなど思っていません。だからできるだけ、当たる寸前まで待ち、その均衡反射が生まれるまで動きません。||これは套路と同じであることを発見すれば、その勢いの初勢を簡単に見つけることができます。それまで動かなければいいのです。||こちらから打つ場合は、相手の全身を少し膨らませるのです。それを相手として確実に打ちます。その打ち方をすれば、相手の防衛本能が動きます。この練習も大切です。防具はその練習にもなり、防具を外していれば、相手はその全身に透明の防具を着けていると思えばいいのです。そうすれば寸当てという打ち方になります。顔面はもう少し大きな透明の防具にしておきます。寸当てでも痛いですから。||00:48||夜叉深海が決まっていないで、黒虎泰山を行う事は意識的であり間違っています。||しっかりと、海底針の勢いが自分の左手首の小指側に収斂してくるときに、その勢いに随って行います。||それが外にまだ勢が残っていれば、その勢に随い反掌擰手、その勢が内に流れていけば、その勢に随い龍盤玉柱(内)などの技となります。この場合は、相手の技がかかっていない時ですので、かかっている場合の解法が黒虎泰山ということです。||00:50:45 夜叉深海示範 究極は差し替えた(抄)の左手だけで行えるようになります。右手は単に応援です。||逆に右手に依存するからうまく行かない場合が多いので、片手で行うことは大切です。(抄)のときにすでに海底針の勢いに入っているはずなのに、右手を添えたりすることでその勢いを失うことも多いので、注意して下さい。||00:53 相手が、背勢で逃げれば、即座に道君倒牛にて相手を制します。||夜叉深海などは把式ですので、擒拿も行えれば、摔角にもなり、また解擒にもなります。解擒が行えることがまず大切で、その勢いを留め置けば擒拿、その勢いを走らせば摔角という関係です。このように、勢いの使い方によって解擒、擒拿、摔角と変化するのを把式といいます。||夜叉深海で相手が沈んだ状態で、心窩に踢脚を行ったり、後頭部に沈拳を打ったり様々な連環があります。また、相手の左肘に沈拳などを発すると、相手の肘や手首、肩などが壊れます。|管理者専用ページのため、表示されません。